はかどってないけど…
こんにちは。
また更新が遅くなってしまいました。
理由は明白、作業が進んでないからです笑
時間はあったのですが、やっているうちに作業計画と
自分の能力(設備)が乖離していると思うことが多々あり、
あれこれと考え直していた次第でありまして…
こんなところでも見積もりの甘さが露見してしまいました。
更新するにはちょっとみっともない状況ではありますが、
このへんで経過報告とします。
側板製作
今回は表板のラウンド加工をやる予定でしたが、
諸事情により予定変更します。
実は側板の造りは構想段階で一番悩んだ箇所なのです。
本来ですと上部(肩)、クビレ部、下部をそれぞれ
スチーム曲げで成型して膠で接着すると思うのですが、
当然私にはそんな芸当は不可能です。
一番現実的なやり方としては中央部をくりぬいた、
乱暴な言い方をすればドーナツ状にした板を
表板と裏版で挟む、言うなればホロウというより
チャンバーに近い構造にすることです。
ボディ厚を出すのは手間が掛かる上、非常に歩留まりが悪い
方法ですが、まぁ身の丈にあってるかな。
他の選択肢がないとも言えますが笑
側板、即ちボディ厚は内部容積&剛性を決める大事な要素ですが、
18mmの板を3枚重ねたら大丈夫かな?
そうすると18mm×5でボディ厚は約90mm弱ってことになりますが
まぁ大丈夫でしょう(根拠無し)
さっそく行き付けのD2にパイン(松)集成材を
買いに行きました。
集成材を選んだ理由は、節がないのと密度が均一で
狂いも少なそうだからです。
身近で手ごろな素材としてはこれが最適解と思います。
しかしまぁその時お店にあった材は接着が甘く、
接着剤がはみ出ていたり微妙に隙間があったり
(とはいっても1mm弱ぐらいですが)
正直あまり品質が良くないものでした…
木箱でも作るんであればあまり気にならないようなこと
ですが構造物ということを考えるとちょいと心配です。
結局よりまともそうなものを2枚選んで、
残り1枚はコーナンを当たってみることにしました。
コーナンにあったものはどれも問題無さそうだったので
3枚ともここで揃えればよかったとも思ったのですが、
よく見ると横方向の継ぎ目がないのと
材のピッチがD2のものより少し狭いんです。
これを真ん中に挟めば下手に継ぎ目が揃ってしまう
心配もないので、結果的にはよかったかも笑
しかし硬い材ではないとはいえ、手ノコで切り出すとなると
なかなか手強い。しかも3枚…笑
ちょっと横着してドリルで穴を開けます。
作業時間は全部のこぎりで切る場合とそんなに大差ないと
思うけどだいぶ楽できました。
しかしこれだけの穴を一気に開けることによって
ドリルを保持する腕とトリガーを引く人差し指だけ
筋肉痛になるという貴重な経験をしました笑。
↑これを見てると、ぼくが小1のときに放送していた
コルベットの車載機関銃で壁に穴をあけてブチ破るシーンを
思い出します笑。
余談はさておき、穴を開けたことによって鋸を入れた際、
切るというより破砕する感じで進むのでだいぶ楽できました。
大まかに成型し、重ねるとこんな感じです↓
非常にマッシブな側板ですね笑
ちなみに2枚目右側の汚い部分は欠けた部分をウッドパテで
埋めた痕です。
他の反省点としては、切り出しの際に
「ヤスリで削るには多いが鋸を入れられるほどではない
中途半端な余白」を作ってしまったことでしょう。
引き回し鋸はぼくぐらいのウデでも結構ギリギリまで
攻められることがわかったので次回に活かします…。
ネックポケット
ここはまだ思索中で、実際に手を付けるのは
次回になると思います。
何を悩んでいるかというと、
仕込み角をどうつけるか…
いや、仕込み角は10度にしようと決めているのですが、
直角に彫るとの違ってここでも技術的な障害が…
で、今検討しているのは以下の3通りの方法です。
①板を張り合わせてから彫る
※画像左がナット側、右がブリッジ側です
これが一番オーソドックスな方法でしょうか。
ただしルーター無しでこれを敢行するとなると
大部分をノミで削ることになります。
E難度
②板を切ってから張り合わせる
①の逆工程バージョンです。
まぁ結局は同じことなんですが、鋸を使えます。
ただし張り合わせたときにそれぞれの切り口の角度、
接合部が揃っている自信はゼロ笑
(もちろんやすり等で修正はします)
工程は増える。
E難度
③直角に彫ってゲタを履かせる
これが一番簡単で現実的でしょうか。
順番としては切ってから張り合わせます。
ゲタを作る工程が増えるにしても、母材に凹加工をするのと
比較するとかなり難易度は下がります。
まぁこれまでの作業で端材はたくさん出ていますので
追加料金も掛かりません笑
デメリットとして考えられるのは受け側を
より多く削ることになるので
構造物としての体積、即ち強度落ちることですかね。
(気にしすぎでしょうか)
C難度
④ポケットを表板まで延長する(ボツ案)
これは①のオプション案ですが、
唯一カンナを使えそうですし難易度はやや低めです。
しかしこれだとネックを受け止めるところがなく、
弦の張力が剪断応力としてほとんどボルトに
掛かってしまうのでコンペから脱落しました。
なんせアップライトの弦の張力は
都合100kg超(!)とも言われますからね。
まぁ縁石を打つという手もありますが、どうなんでしょう…
D難度
と、まぁ上記3つのどれにしようか考え中です。
現時点での最右翼は③案ですが、
他にもいいこと思いついたらまた検討します。
中途半端ですみませんが、今日はこのへんで。
ありがとうございました!
やさい