Sunday Carpenter's blog 〜アップライトベース自作してみた〜

ずっと作りたかったベースの製作日記を軸に、日曜大工、音楽、猫などその他の日常をするずると綴ります。

ベース製作外伝

最近ちょっと地味な作業続きなので、

今日は別の話題でも。


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↑これ、毎回出るかんなくずとおがくずなんですが、何かに使えないものかと

いつも考えております。

 

1度ヤフオクで出品したものの緩衝材として

詰めようかとも思いましたが、

中で散乱するなどの事故があると困ると思い

実行はしませんでした。

 

で、昨日見もしないで点けていたテレビで

「女性に人気!手作り燻製」

というのをやってたのでぼくもやってみることに。

 

番組は家にある道具で、尚且つ

ウッドチップは紅茶葉で代用できます

というような趣旨だったのですが、

今回はもちろん木屑を再利用します。

 

まずは近所のスーパーで食材を調達しました。


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どれも定番ですかね( 笑 )。

イワシは頭を残したままエラとワタをとり、

全体に塩をふって1時間ほど寝かせます。

 

下準備ができたところで鍋の底に

アルミ箔を敷いて、木屑を広げます。

かんなクズは燃えるのが早そうなので、

手で潰して霧吹きで湿らせておきました。

 

↓網に並べた時の様子


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テレビではコンロの火で点火する

ようなこと言ってたのですが、

実質空焚きのようになって

安全装置が作動してしまうので

上からウイスキーをかけてライターで

点火しました。

 

しかし点いたら点いたで蓋をしてしまうと

燃焼(?)が安定しないので、

ここはコンロの火加減で煙を制御します。

 

これがなかなか難しく、

結局調理完了まで付きっきりに

なってしまいました(笑)。

 

↓そして約1時間後


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美味そうでしょ?( 笑 )

 

これだけやるのに2時間ほど

掛かってしまったので、

この日はラクしてチーズフォンデュにしました。

 


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針葉樹はヤニが多く燻製には向いてないそうですが、

スプルース特有の甘い香り

(ホットケーキミックスみたいな)

がほのかに感じられて

なかなか美味でした。

 

誤算だったのはさけるチーズが熱で

さけなくなってしまったことですかね。

 

まぁ最大の反省点は木屑の再利用のつもりが

使ったのは全体の1/8ぐらいで

残りは普通に棄てたことなんですけど( 笑 )。

 

やさい

 

はかどってないけど…

こんにちは。

また更新が遅くなってしまいました。

理由は明白、作業が進んでないからです笑

 

時間はあったのですが、やっているうちに作業計画と

自分の能力(設備)が乖離していると思うことが多々あり、

あれこれと考え直していた次第でありまして…

 

こんなところでも見積もりの甘さが露見してしまいました。

更新するにはちょっとみっともない状況ではありますが、

このへんで経過報告とします。

 

側板製作

今回は表板のラウンド加工をやる予定でしたが、

諸事情により予定変更します。

 

実は側板の造りは構想段階で一番悩んだ箇所なのです。

本来ですと上部(肩)、クビレ部、下部をそれぞれ

スチーム曲げで成型して膠で接着すると思うのですが、

当然私にはそんな芸当は不可能です。

 

一番現実的なやり方としては中央部をくりぬいた、

乱暴な言い方をすればドーナツ状にした板を

表板と裏版で挟む、言うなればホロウというより

チャンバーに近い構造にすることです。

ボディ厚を出すのは手間が掛かる上、非常に歩留まりが悪い

方法ですが、まぁ身の丈にあってるかな。

他の選択肢がないとも言えますが笑

 

側板、即ちボディ厚は内部容積&剛性を決める大事な要素ですが、

18mmの板を3枚重ねたら大丈夫かな?

そうすると18mm×5でボディ厚は約90mm弱ってことになりますが

まぁ大丈夫でしょう(根拠無し)

 

さっそく行き付けのD2にパイン(松)集成材を

買いに行きました。

集成材を選んだ理由は、節がないのと密度が均一で

狂いも少なそうだからです。

身近で手ごろな素材としてはこれが最適解と思います。

 

 

しかしまぁその時お店にあった材は接着が甘く、

接着剤がはみ出ていたり微妙に隙間があったり

(とはいっても1mm弱ぐらいですが)

正直あまり品質が良くないものでした…

木箱でも作るんであればあまり気にならないようなこと

ですが構造物ということを考えるとちょいと心配です。

 

結局よりまともそうなものを2枚選んで、

残り1枚はコーナンを当たってみることにしました。

コーナンにあったものはどれも問題無さそうだったので

3枚ともここで揃えればよかったとも思ったのですが、

よく見ると横方向の継ぎ目がないのと

材のピッチがD2のものより少し狭いんです。

これを真ん中に挟めば下手に継ぎ目が揃ってしまう

心配もないので、結果的にはよかったかも笑

 

しかし硬い材ではないとはいえ、手ノコで切り出すとなると

なかなか手強い。しかも3枚…笑

 

ちょっと横着してドリルで穴を開けます。

作業時間は全部のこぎりで切る場合とそんなに大差ないと

思うけどだいぶ楽できました。

しかしこれだけの穴を一気に開けることによって

ドリルを保持する腕とトリガーを引く人差し指だけ

筋肉痛になるという貴重な経験をしました笑。

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↑これを見てると、ぼくが小1のときに放送していた

特捜ロボジャンパーソン

コルベットの車載機関銃で壁に穴をあけてブチ破るシーン

思い出します笑。

 

余談はさておき、穴を開けたことによって鋸を入れた際、

切るというより破砕する感じで進むのでだいぶ楽できました。

大まかに成型し、重ねるとこんな感じです↓

 

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非常にマッシブな側板ですね笑

 

ちなみに2枚目右側の汚い部分は欠けた部分をウッドパテで

埋めた痕です。

他の反省点としては、切り出しの際に

「ヤスリで削るには多いが鋸を入れられるほどではない

中途半端な余白」を作ってしまったことでしょう。

引き回し鋸はぼくぐらいのウデでも結構ギリギリまで

攻められることがわかったので次回に活かします…。

 

ネックポケット

ここはまだ思索中で、実際に手を付けるのは

次回になると思います。

何を悩んでいるかというと、

仕込み角をどうつけるか…

 

いや、仕込み角は10度にしようと決めているのですが、

直角に彫るとの違ってここでも技術的な障害が…

で、今検討しているのは以下の3通りの方法です。

 

①板を張り合わせてから彫る

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※画像左がナット側、右がブリッジ側です

 

これが一番オーソドックスな方法でしょうか。

ただしルーター無しでこれを敢行するとなると

大部分をノミで削ることになります。

E難度

 

②板を切ってから張り合わせる

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①の逆工程バージョンです。

まぁ結局は同じことなんですが、鋸を使えます。

ただし張り合わせたときにそれぞれの切り口の角度、

接合部が揃っている自信はゼロ笑

(もちろんやすり等で修正はします)

工程は増える。

E難度

 

③直角に彫ってゲタを履かせる

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これが一番簡単で現実的でしょうか。

順番としては切ってから張り合わせます。

ゲタを作る工程が増えるにしても、母材に凹加工をするのと

比較するとかなり難易度は下がります。

まぁこれまでの作業で端材はたくさん出ていますので

追加料金も掛かりません笑

デメリットとして考えられるのは受け側を

より多く削ることになるので

構造物としての体積、即ち強度落ちることですかね。

(気にしすぎでしょうか)

C難度

 

④ポケットを表板まで延長する(ボツ案)

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これは①のオプション案ですが、

唯一カンナを使えそうですし難易度はやや低めです。

しかしこれだとネックを受け止めるところがなく、

弦の張力が剪断応力としてほとんどボルトに

掛かってしまうのでコンペから脱落しました。

なんせアップライトの弦の張力は

都合100kg超(!)とも言われますからね。

まぁ縁石を打つという手もありますが、どうなんでしょう…

D難度

 

と、まぁ上記3つのどれにしようか考え中です。

現時点での最右翼は③案ですが、

他にもいいこと思いついたらまた検討します。

中途半端ですみませんが、今日はこのへんで。

ありがとうございました!

 

やさい

トップ&バック板切り出し~R付け①

冒頭から話が逸れますが、女優のキャリー・フィッシャーさんが

亡くなられたそうですね。

ぼくが音楽を聴き始めるきっかけとなったのは

子供の頃BSで放送してた「Blues Brothers」でした。

そのせいか最近の音楽はいまいち興味が持てません…。

 

ハリウッド女優の中にあって特段美人というわけではないのですが、

元婚約者ジェイクの出所を待って火炎放射器アサルトライフル

何度も復讐を試みる役が強烈過ぎて、

スター・ウォーズとか他の出演作を見ても

未だに全然キャラが入ってきません笑。

 

三十余年も前の映画の出演者が自分より先に

亡くなってしまうのは仕方のないことなのかも知れませんが、

現役女優の60歳の死というのは残念でなりません。

天国ではベルーシと仲良く過ごされることを祈るばかりです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

トップ&バック板切り出し

さて、前回から1週間以上空いてしまいました。

本当に作りながら書いてるので進捗によっては

製作記が滞ってしまうこともあるかと思いますが、

どうぞよろしくお願いします。

 

まず、型紙としてスチロール板を用意しました。

そこに板の幅(約284㎜)を目いっぱい使って

フリーハンドで線を引き、カッターで切り出します。

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色々思索した結果、こんな形になりました。

 

ほんとはもっとナデ肩で末広がりなシェイプの方が

きれいとは思いますが、実際は左前腕をボディの角に当てながら

弾く感覚になると思うので大体45℃ぐらいの角度になりました。

そもそもそんなハイポジションでプレーできるようになるのか?笑

なんか下半分はチェロみたいですがまぁいいでしょう…

 

で、この型紙を元に引き回しノコ、カンナ、ヤスリを使って

板を切り出したのですが、スプルースは柔らかいとは言え

全部手作業は流石に疲れました…。

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↑は2枚を固定して誤差を揃えているところです。

くびれの下側のツノの形がなかなか揃わなくて大変でしたが、

ここは表面のラウンドを出してからまた見直すことにします。

 

R付け

文字通り板を3次曲面に加工する工程ですが、

これはぼくの技術では結構難関です。

 

それと少し勘違いしていたのですが、コントラバス

バイオリンの曲面は厚い板からノミで削り出しているそうで、

てっきりセミアコ(ES-335とか)のようにスチームベンドで

整形しているものとばかり思っていました。

 

もちろんスチームなんて設備&技術的にできるわけないのですが、

かといって削り出すとなると手元の技術がいるわけです。

それも片面だけならなんとかなりそうなものですが、

両面手動で削るとなると間違いなく場所によって厚みがいびつに

なったりすると思うのですね…。

 

さてどうしましょうということで色々考えた末、

こんな方法にすがることにしました。↓

 

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裏表に同じ等高線を引いて厚みを揃える作戦です。

超アナログですみません笑

大体削ったらサンドペーパーで段差を繋げていこうと思います。

最近の弦楽器工房なんかは光学測定機を導入している

ハイテクなところもあるみたいです。

 

節まわりは繊維が入り組んでいるのでカンナは使えません。

使えるのはノミとサンドペーパーだけということで

かなり地道で厳しい、また次の更新が遠のきそうな感じですが

またどうぞよろしくお願いします。

 

できればその他の作業も少しずつ平行してやっていこうと思います。

それではよいお正月を。

 

やさい

 

手作り表札

同居を始めたときに間に合わせで作った表札、

気付いたらかみさんに捨てられてました笑

 

まぁ当時結婚前で苗字2つ書いてたし、ボール紙に

ペンで書いたみっともないやつだから

ぼくもそのうち捨てようとは思ってたんですが、

声ぐらい掛けてくれ(笑)。

 

で、表札ってオーダーだと結構するし、

売ってるやつじゃちょっと面白くないなぁ…

ってことで作りました。




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表札と呼ぶにはかなりラフですが…

 

まあほとんどベース造りの廃材だし

2階なんて誰も見に来ないからいいだろ笑

 

やさい

指板削り出し&塗装

さて、鋸で大まかな形に切り出してカンナでR(約100㎜)

をつけるのでが、早速やらかしました…汗


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思いっきり逆立てちゃいました。

あーあ…

仕方ないのでウッドパテで補修↓


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切削して平らにはなったけど、塗装のノリがどう出るか心配です。

 

自作のボール紙ゲージで大体100Rまでヤスリをかけ、塗装工程に入ります。

 

なお塗料の種類を何にしようか非常に悩んだのですが、

漆に次いで塗膜が強いと言われる

カシューで仕上げることにしました。

 

工程としては、

ステイン(黒)→砥の粉→カシュー(透かし)

という流れなります。

 

重ね塗りは塗料の相性によってはできない(推奨されない)

ものもあるので毎度のこと非常に悩まされますね。

 

まず、ステインには水性と油性があるのですが、

カシューを上塗りするので今回は油性をチョイス。

下地が水性でも大丈夫という説もありますが、

手汗で溶けだしたりすることもあり得るので、念の為。

 

で、いざ油性ステインを探してみると、売ってない…。

水性のステインはどこでも売ってるんですけど。

頼みの東急ハンズ柏店にもなかった(渋谷とか大型店

にはあるらしい)。

 

しょんぼりして、実家の最寄り駅でもある

流山セントラルパーク駅」という

こっ恥ずかしいネーミングの

駅の近くにあるマミーマートに寄ったついでに

隣のケーヨーD2を覗いてみると、

あった。

 

もう、大きい店舗なら品揃えも良いという

先入観は捨てます。

D2さんありがとう。

 

しかし塗料の商品名って、

「分類」なのか

「性質」なのか

「謳い文句」なのかいまいちわかり辛いですねぇ…。

 

食材でも「みりん風調味料」とか「ラクトアイス」

とか色々ありますけど。

 

塗料に限っては選択を誤ると全然使い物にならない

こともありますし、店員さんも詳しい人ばかりじゃないので

ちゃんと調べて買わないと後々痛い目見るので

つい慎重になってしまいます。

 

中には

「水性オイルステイン」

という名前のものもあります。

どっちやねん笑

まぁ「白いブラックサンダー」みたいなもんか笑。


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↑は、ステインの上から砥の粉を塗り、余分な砥の粉を

乾拭きしている途中です。

シーラーとどっちにしようか迷ったのですが、

安上がりで作業も早いので。

 

幸運なことに、このあと砥の粉の意外な効能も判明します。

 

写真右側のシンクにステインが思いっきりこぼれています。

染料なので繊維質じゃないところに付着してもすぐ落とせると

思って何も敷かずにやってしまったのですが、全然落ちません汗

逆に考えれば意外に頼もしいのかな…?

 

砥の粉を除去したところでトップのカシューを塗ります。

もちろん刷毛塗りです。

刷毛塗りってどうしてもスジが残ってしまうので心配だったのですが、

案外綺麗に仕上がりました。

なんでも、表面張力が大きく乾燥が遅いので下手に塗っても

馴染んで平滑になるそうな。

不器用の味方ですね。

 

で、乾燥中↓


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見事にツヤツヤです。

ちなみに完全硬化までは4、5日掛かるそうなのでしばらく放置。

 

先程シンクにこぼしたステインが全然落ちないことに触れましたが、

試しに余った砥の粉で磨いてみると↓


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前よりピカピカ☆になりました。

石の粉だからクレンジング作用があるんですね!

 

ついでに包丁も磨きました


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ギラリ☆彡

 

次回はトップ&バック板を切り出します。

 

やさい

仕様書&材料

こんにちは。

クラブワールドカップ熱いな。

勝ったのもすごいけど、準決勝のメンバーが全員日本人なのも

驚きでしたね。

鹿島って活躍の影にいつもブラジル人選手の存在があったように

思うんですけど、最後に記憶にあるのってダニーロまで戻っちゃうな笑

 

本当はフリーソフトの3DCAD使おうと思ってたら、

パソが古くてダメでした…

なのでこれは諦めてエイドリアン・ニューウェイよろしく紙とペンで。

とりあえず脳内での大まかな設定↓

 

①材料はホームセンターで手に入る物

②スケールは1000〜1050㎜

③ボディはホロウ構造

 

まずは①の材料ですが、以下のようになりまた。

 

・表裏板:スプルース(SPF材)

これは大体どこでも売っているのですが、サイズのバリエーションが

店によってだいぶ違いました。

 

今回用意したのは約380x900x18㎜の板。

本当は横幅380よりもうちょっと欲しいところですけど、

まぁなさそうなんで手に入る物ありきでやるしかないですね。

あとラウンドトップの削り出しを考えると厚さ18㎜もかなり厳しい笑

 

近隣で木材が充実してるのはジョイフル本田守谷店と

スーパービバホーム三郷店なんですが、最終的にはビバホームで購入。

 

まず条件として

「大きな節がない」「割れがない」「年輪が細かい」

ってことで探したんですが、こういうのこだわっていくと

やっぱり在庫量がものを言ってくるんですね

(まあ建材にそんなこと求めるのも変な話ですが)。

短期間で2、3回訪問してみて

「あ、この節と模様のパターン前もあったな」

とかそんなことまで覚えるぐらい集中して探してました笑。

 

そこでわかったことなんですけど、ビバホームの方が在庫量と

商品の回転はだいぶ勝ってるみたいですね。

思えばプロ(職人さん)のお客さんも多く見かけたように思います。

ジョイフル本田は選ぶほどは無かった…。

 

見た目に大きな問題のないものをいくつか選び、

コンコン叩いてみてディケイか長い物を最終的に2枚選びました。


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指板材:オニグルミ

ご存知の通りベースの指板は黒檀で出来ているわけですが、

まあ入手できるはずもないので早々に諦めて代替品を検討します。

 

ここでお世話になったのはジョイフル本田の木材アソートというコーナー。

ここは結構1点モノとか端材の特殊なものがあったりするんですね。

中には大木から切り出した蕎麦屋の看板のようなものまで笑

正直見てるだけでも楽しいです。

 

黒檀を使うことからもわかるように、指板材に求められるのは

まず第一に表面硬度だと思うんですよ(たぶん)。

高校の楽器は普通の木(材不明、楓?)を黒塗りにしたやつ

だったので手は真っ黒になるしあまり良くなかったですね…汗

 

指板のサイズが取れそうな板をいくつかコンコン叩いてみて

一番硬そうなやつを、…って完全に変な客なわけですが笑

スマホで材の性質を調べながら探したのですが、

オニグルミは主に北海道産の木でそれなりに硬く耐摩耗性が

高いとのことで、これに決定。目も良く詰まってそう。

ただしオニ"グルミ"とはいっても、ウォルナットとは

全然違う系統みたいです。紛らわしい…

木の名前って、樫と楢と柏が全部Oakだったり

なんでこんなに出鱈目なんでしょうか笑

 

最終的にはエポキシなどでフィニッシュしようと考えてます。

 

ネック材:タモ

これが一番苦労しました。

本来コントラバスはアコギのようなセットネックなので

ワンピースだとL字型の材が必要なのですが、

技術的な問題から今回はボルトオンにしようと思ってます。

 

にしてもボディとの接合部とヘッドの削り出しまで考えると

結構な厚みと長さが必要なので、それを満たすものがなかなか

見つかりません。

サイズだけ見れば建材で作れないこともないんですが、

トータル100㎏以上とも云われるの弦のテンションを

針葉樹に任せるのは些か不安なので…。

 

で、先日例の木材アソートコーナーに寄ったときに

タモの角材があったので、即決!

タモなんてあんまり馴染みのない気がしますけど、なんでも

野球のバットなんかこれで作ることが多いみたいで、

その強度・靭性を見込んで。


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あとはナットはホンジュラスローズ、プリッジは谷地ハンという、

どちらも木材アソートで集めました。

 

残りのテイルピースと横板は追々探していこうと思います。

 

現時点で材料費9,000円ぐらいだから結構予算押してます…汗

 

次回は指板の加工です。

 

やさい

思ってたのと違った

前回の続き

 

 

高校の吹奏楽部でコントラバスを担当することになった

やさいですが、しばらく経ってみて自分の安直な判断を

後悔することになります。

 

まず、前にも書きましたが教えてくれる人がいないので

最初はほんとにちんぷんかんぷんでした笑

一度、顧問の依頼で講師の先生を付けてもらったのですが、

その時に教わったのは弓の持ち方、弦の押さえ方、

チューニングなどほんとに基礎的なことばかり。

 

楽器に限らず何かを始めたばかりの頃って、経験のある人に

癖や悪い部分を補正してもらいながら技術を身に付けて

いくと思うんですけど、ぼくは教わった時のまま

だましだまし3年間過ごしてしまいました。

今考えてもなぜ教本を買ってメソッドを勉強したり

しなかったのか当時の自分を責めるばかりです…。

 

当然合奏中はよく怒られました。

指摘されるのは毎回ピッチ(音程)のことなんですが、

半年目ぐらいからは自信無いところは当て振り

ごまかしてましたからね笑

チューバ3本もあるともう弾かなくてもわかんないですよ笑

(ほんとはバレてたりして)

 

あと、3ヶ月ぐらい経つと未経験で入部した子も結構

形になってくることが多いと思うんですけど、

その中でも未経験で打楽器パートに入った女の子が

バリバリ叩いてるのを見たときは割りとショックでしたね…。

 

だいぶ端折っちゃいますが、そんなこんなで他の部員との

深い交流や友人関係、甘酸っぱい青春も経験せず、楽器も

上手くならないまま体たらくな高校時代を終えました。

 

元々社交性のある方ではないので交友関係云々はいいのですが、

中学のときは楽しかった部活が全然楽しくなかったのは

ちょっと心残りでした。

学校が楽しくなかった理由は他にもいろいろありますけど、

まぁ真面目にやらないんだから面白いはずないですよね。

 

大学に進学してからは吹奏楽は続けず楽器からも離れて

過ごしていたのですが、夏休みのある日、夕食後

点けっぱなしになっていたテレビが耳に留まります。

それはBSで放送していたモントルー・ジャズフェスティバルでした。

リラックスした曲なのにやたらとベースが弾きまくってて

釘付けになって聞いていると、横にいた親父が

 

ニールス・ペデルセンだよ」

と、一言。

 

知ってんの?! そもそも有名なのか…?

すると親父は、

「この人は昔バド・パウエルのバンドで…」と得意の薀蓄を

垂れ流し始めました。

まぁ、毎度のことあんまり聞いてないんですけど笑

 

自分がベースをやっていたときは何も考えずに配られた

譜面の通り、先生に言われたとおりに演奏するだけで

それが何なのか、バンドの中でどういう役割を担って

いるのかなんて考えたことなかったんですね。

ベースってこんなにカッコいいんだ…と、

とにかく衝撃でした。

 

そして、まぁありがちなことではあるんですけど、

ベースから離れてからベースの何たるかを知り、

そして思いました。

 

もう一度ベースやろう!

 

ただそうは言っても買う金はないし、フルサイズのベースを

置く場所もない。どうしよう…

 

「…造るか。」  また安直な…笑

 

そう決めてから十余年。

やっとある程度構想がまとまり、材料もそろってきたので、

2度に渡った前振りも長くなりましたがいよいよ始めます。

 

次は大まかな設計、買い揃えた材料について書こうと思います。

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やさい